
公開日: 2025/08/08
2011年の東日本大震災のときは電力不足が叫ばれる中、都内のホールが煌々とネオンを点して営業していたことで顰蹙を買い、パチンコは大バッシングされました。そのバッシングは営業していたホールだけに止まらず、メーカーや私たちライターにも波及。やり場のない気持ちを抱え家でじっとしていたこと、あのときライターだった方は覚えているはずです。
当時は第一次来店バブル、今と違って演者もいないユーチューバーもいないという状況でしたから「やらない」と公言している以外のライターはほぼ全員、毎日忙しく全国を飛び回っていましたが、震災を機にすべての来店および収録案件がキャンセルとなり、ゴールデンウィークあたりまででしょうか。原稿を書く以外の仕事は一切なくなりました。当時はツイッターで避難所や義援金、ボランティア募集などの情報を拡散したり、僅かばかりの義援金と大量の書籍を持って避難所を訪ねたり、巣鴨のスロゲーセンに有志が集まりチャリティイベントを開催したり、我々スロライターにはなにができるのか。そればかり考えていたのは私だけではないように思います。余談ですが、ちょっとどうにもやりきれなくて苦手なビールを一杯飲んだとツイッターに投稿したら不謹慎だとめちゃくちゃ叩かれました。
だからでしょう。東日本大震災を経験したライターのほとんどは、先週、津波警報が出たとき能天気なエンタメポストを一斉に控えました。現場に出ていて情報入手が遅れ、慌てて控えたという方も中にはいましたが、有事の際はどうしたらいいか、そのあたりは概ね心得ているとの印象を受けました。私がポストを控えた理由はXで津波関連の情報を得ている方もいるから。人命にかかわることなので、今でなくともいい能天気なエンタメ情報でタイムラインを埋め尽くすような真似は絶対にしちゃいけないと思ったからです。
友達はいない、いらない、作らないがモットーなので他人はどうでもいいと考えています。ただ、注意報でなく警報です。人命にかかわることなので思い当たる節がある演者や企業はもうちょっと考えたほうがいいのではないかと。メンドクサイことを言ってしまったなと少し後悔していますが、あまりにも危機感がないとの印象を受けましたので。
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