パチンコホール企業が過去10年で半減 長期的な淘汰の流れ続く【音声解説あり】
帝国データバンクはこのほど、「パチンコホール経営法人の実態調査(2024年)」を公表した。これによると、2024年時点でのパチンコホール企業(同社のデータベースに登録のあるホール企業数)は1,201社となり、前年比10.1%減の135社減少。2015年比では実に54.1%減となるなど、長期的な淘汰の
2025-06-13
パチンコ・パチスロ業界ニュース
2025/05/28
初代リゼロにはスマスロ成功の秘訣が詰まっていました。今回は、その理由について解説いたします。
昨年導入された『パチスロ かぐや様は告らせたい』と、今年導入された『スマスロ スーパーブラックジャック』の両機種は、ホールで高い支持を受けています。
これらの機種の共通点は、疑似BONUSを連チャンさせることで出玉を獲得し、上位ATに頼らずに出玉性能を確保している点です。これらの機種のヒットにより、プレイヤーが期待感を持ち続けやすく、スマスロのヒット法則が見えてきました。
スマスロの特徴の一つは、出玉性能の向上と純増枚数の増加です。多くのスマスロAT機は、通常ATに加えて強力な上位ATを搭載しています。これらの上位ATには大きく分けて2種類があります。
ひとつは、上位ATに入れなければあまり出玉が期待できない機種(代表例:『ヴァルヴレイヴ』、『からくりサーカス』)で、もうひとつは、上位ATに入らなくてもある程度の出玉が期待できる機種(代表例:『北斗の拳』『かぐや様』『SBJ』)です。さらに、『モンキーターンV』のように、上位ATと通常ATのバランスが取れている機種もあります。
スマスロを機種評価する際には、まずその機種の出玉性能タイプを正確に把握することが重要です。出玉の出方がどのタイプに該当するのかを理解した上で、そのゲーム性がそのタイプに合ったゲーム性になっているかを見極めると、評価の精度が大きく向上します。
全てのATで期待できるゲーム性
例えば、上位ATに依存しない機種では、通常AT(BONUS)でも十分な出玉が期待できるゲーム性だと、プレイヤーは出玉を獲得するチャンスを常に持てます。『かぐや様』や『SBJ』のように、BONUS後の連チャン率が高く設定されていると、プレイヤーはBONUSを引く度に出玉に対する期待を自然に抱きやすくなります。
たとえ単発で終わったとしても、次の当たりを引けば再びチャンスがあるという感覚がプレイヤーに残り、ポジティブな期待感を持ち続けることができます。
一方、上位ATに入れなければ出玉が期待できない機種は、上位ATの突入条件が明確で、プレイヤーが自分の進行状況を理解できるようにすることが必要です。この設計が不明瞭だと、プレイヤーは途中で何をすればよいのか分からなくなり、モチベーションが下がり、最終的に心が折れてしまいます。
日常生活に例えると、目標に向かって進む過程が明確な仕事と、何も知らされずに指示されたことをこなす仕事では、心の持ち方が大きく変わります。明確な目標と進むべき方向が示されていれば、達成感を得やすく、逆に何も知らされてなければストレスを抱きます。パチスロでも同様に、プレイヤーにストレスを感じさせることなく、納得感を与えることが大切です。
この上位ATの突入の仕組みは、『初代リゼロ』の「白鯨戦」に強く影響を受けています。白鯨戦の仕組みで優れている点は以下の通りです。
・3戦突破型という分かりやすい目 標設計
・確率の低いレア小役を引かなく ても突破でき、レバーオンに感 情を込められる
・成功すれば、出玉期待の高いR USHに直行する設計
『からくり』や『ヴァルヴレイヴ』などは、この白鯨戦の仕組みを取り入れ、成功を収めています。これらの機種の成功は、プレイヤーに進行状況を把握させ、達成感を与える設計にあります。この設計が今のスマスロ時代にも引き継がれており、プレイヤーが楽しめる仕組みを提供しています。
◆プロフィール
小島信之(こじまのぶゆき)
トビラアケル代表取締役
2018年まで首都圏、静岡、大阪に展開するホール企業で機種選定を担当。2019年に独立し、その分析力を活かしエンタープライズの全国機種評価等を開発。現在はメーカーの遊技機開発、ホールコンピュータの機能開発など、幅広い分野に携わり、変態的なアイディアを提供している。馬と酒とスワローズをこよなく愛する。
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